個人的には蒼炎〜暁の話は、ＦＥではもっとも壮大な話だったなあ、と思いました。
考えてみたら、据え置き機のＦＥは蒼炎が本当に久し振りだったんですよね、実際。
トラキア以来。というより完全新作としてなら、実は聖戦の系譜以来。
それだけに、任天堂の気合の入れようを感じた気がします。
敵の強大さについてもそうですが……。
何より『何かを倒せばこの戦いは終わる』というのが比較的明確だったこれまでのシリーズに対して、それが最後まで分からない、という暁のストーリー構成が良かったです。第四部では明確ですが、第四部ってたとえば聖戦で言えば、すでに終章という雰囲気ですから。
いや、元老院がほとんど悪いのは確かなんですが、かといって彼らを断罪するのは難しい。
政治的な思惑とかも絡んできて、プレイヤーにもどかしさも感じさせる流れは凄いなあ、と。
それに彼らだけを断罪してそれですむだけでもないし。
まあ強いてあげるなら、アスタルテとユンヌの、７８０年前の争いの理由とかがもうちょっとちゃんと描かれると良かったのかなあ、と思うんですが……。
それにしても戦後が大変ですよね、どこも。
一番安定してるのはクリミアとガリア、鳥翼族の新王国でしょうか。
鳥翼の国はまあ国民も多くはないけど(鷺は元々稀少種族ですが)いい国を作ってくれるでしょう。
デインはとりあえずミカヤが王になってますが……なんでも二周目だとペレアスが生き残るケースもあるらしい。
そうなるとペレアスの妃にミカヤが、というパターンも当然あるのでしょうが……はてさて。
どっちにしてもとんでもなく長寿の国王なんですよね。
ベグニオンはベグニオンで、そもそも今回の戦いのことをどう説明するのか。
アスタルテ信仰を失うことは出来ないでしょうし……とりあえず、元老院が壊滅してますから、サナキとしては改革はやりやすいでしょうし、二周目だとセフェランは生きてるルートもあるらしいし、それだとかなりベグニオンは生まれ変われそう。
考えてみたらサナキもオルティナとエルラン(セフェラン)の子孫であるには間違いなく、彼女の子にまた『印つき』つまり女神の声を聞くことが出来る子が誕生する可能性は十分あるでしょうし。
……とはいえ、今度は聞くのはユンヌの声か？
というか結局アスタルテは消滅してないとは思うんですが、そもそも力は大幅に失われたんでしょうねぇ、やはり。
まあ神の声を聞くことが出来る存在なんて稀少だから、あまり気にしなくてよさげですけど。
でも実際ユンヌを新しい世界にどう組み入れるのか……。
とりあえず無理矢理としては、邪神が復活したが、同時にアスタルテの封じられていた力が蘇り、暁の女神アスタテューヌが復活した。そして邪神を倒したが、女神も傷つき、再び永い眠りに就いた……とかそんなところでしょうか。
実際こういう文明レベルの、しかも神の実在する世界で神が失われることの衝撃はあまりにも大きいでしょうし、サナキら一部が実際には神の力がほぼ半永久的に失われた(ＥＤ見る限り見守るだけの存在になった気がする)のは知っていたとしても、それを公開は出来ないでしょうから。
あとはラグズとベオクの真実とか、そういうのは明らかにすべきではあるでしょうし、おそらくそうするでしょう。
彼らの代では終わらない大変な作業でしょうが……。
問題はゴルドア。
なんせ残ったのは年寄りとクルトナーガ、イナくらい。まあ普通はナーシルとゴートも生きてるか(やっちゃったよ……)
どちらにしても、大変ですよねぇ……。
ハタリはどうするのかなあ、というのもありますが。
移住してくるって言ってたけど……つまり砂漠の向こう側はその程度の人口しかないんでしょうか。
でもアイクが向かった先って、砂漠の向こう側……ですよね、やはり。
そのアイクは、しばらくはクリミアの重臣になってたんじゃないかと思いますが。
それにしても、ここまで女っ気のなかったＦＥ主人公って、初ですよね……実際(笑)
ララベルしかり、エリンシアしかり、かなり想いは寄せられていたと思うんですけど。