ディアドラ

・・・忘れようと努力しました。でも、だめだった・・・
もう・・・どうしていいか・・・わたしにもわかりません・・・


 ヴェルダン王国にある『精霊の森』に住む巫女。生まれたときに不吉な予言をもたらされ、生涯人と交わってはならない、さもなくば大いなる災厄がおとずれる、といわれ育ってきた。母はかつてヴェルトマー公ヴィクトルの正妻であったシギュン。しかしディアドラはそのシギュンとバーハラ家の王子クルトとの間に生まれた、いわば不義の子である。ただし、ディアドラの存在は公式にはまったく知られていない。
 その後、ヴェルダンに侵攻したシグルドとマーファで運命的な出会いをするが、この時は自分にかけられた戒めのような予言を思い出し、逃げてしまう。だがすぐ再会。彼女の気持ちは抑えられなかったのである。
 そしてシグルドと結婚、第一子セリスをもうけるが、その直後暗黒教団の最高司祭マンフロイの手によって記憶を消されて連れ去られる。マンフロイは、精霊の森に細々と継がれていたかつてのロプト皇室の血筋を狙っていたのである。その後父親違いの兄とも知らずに、アルヴィスと結婚。ユリウスとユリアの双子の兄妹を授かる。
 そしてユリウスが黒の聖書によって暗黒神として目覚めたとき、ユリアを転移の術で逃がし、自分はユリウスに殺されてしまう。



クラスシャーマン(Lv3)
パラメータ HP 魔力 速さ 幸運 守備 魔防
初期値 26 14 12 16
成長率 40% 10% 10% 20% 10% 10% 10% 10%
修正値 20+10% 40+20% 40+20%
個人スキル見切り
所持品オーラ・サイレスの杖・サークレット/1000

 戦闘力はあまり期待できません・・・と思いきや。彼女の魔法オーラの破壊力は絶大で、かつサークレットの付随スキルである祈りのおかげで実は闘技場ではかなり勝てます。ただ実際戦闘に使えるのが2章だけなのであまり使う人はいないでしょうが、彼女を強くしておけばセリスが少し楽かもしれません。
 彼女は光の神魔法ナーガの継承者であると同時にロプトウスの力も継承するため、実は成長率にはかなりのボーナスがあります。それを全部とると実はかなり低い成長率だったり(汗)
 最初に持ってくるサイレスの杖は、多分登場したときにフェンリルを封じるのと、あとは2章でスリープを封じるのに使われることが多いでしょう。逆にいうと後は出番はないかと。なお2章の最期に出てくる増援でオーラの☆を稼いでおくと後半楽できることもあります。必殺の出るオーラの破壊力はものすごいものがありますから(^^;
 カップリングは考える必要なし。絶対にシグルドと結ばれます。でも非常にいい組み合わせなのでまず問題はないかと。ただ欲を言えば「連続」が欲しかったなあ、ってシグルドのところでも書きましたが(^^;
 ディアドラのイメージはずばり「母」です。聖母かも。とにかくとても優しいイメージがあります。シャナンにとっては特に母親のような存在だったのでしょう。
 性格的には優しくて、それでいて包容力がある人。しかしどっか芯が強いところがあって、意外に頑固かもしれません。2章でシグルドがとめるのも聞かずに戦場に出るあたりとか特にそう思います。
 彼女自身は自分の意志と無関係に文字通り運命に弄ばれたような人生だったのですが、彼女自身はいったい自分のことをどこまで知っていたのでしょうね。特にアルヴィスと結婚して、目の前で(実際には見ていないでしょうが)最愛の人を殺されたとき、彼女は何を思ったのでしょう。あるいは、記憶が戻っていなかったのか。
 ただ、最期には必ず記憶はあったと思います。エンディングでユリアの言う「母の願い」とは多分ユリアが逃がされる直前にディアドラに言われたことでしょうから。あるいは、記憶はかなり昔から戻っていたのか、それともユリウスの覚醒前後からか。それはわかりません。人によって色々解釈があるようですが。私は直前にしたいですが。でないと可哀想です。
 ただそれでもディアドラは死後、シグルドと共にあるのだろうな、ということは間違いないと思います。



 登場時17歳(フリートーク1参照)、5章終了時20歳。グラン暦740年生まれ。771年死去。享年31歳。ディアドラは実は結構出てきています。シグルド関連の短編で2回と、あとは『永き誓い』で。 ディアドラはシャナンには絶大な影響力を持っていた人だと思うので。
 幼い頃から自分が生まれたときに下された不吉なお告げを聞かされつづけて育ったので、そのことへは強い恐怖心がありました。ただ一方で、外の世界に対する好奇心は抑えきれず、そして出て行ったときにガンドルフに目をつけられてマーファ城に連れて行かれます。ただそこで、エーディンに会い、幼い頃から憧れた騎士の物語そっくりな実在の騎士の話を聞いて、それに憧れました。
 そしてマーファ城が解放されたとき、彼女はその憧れを振り切って森に戻ろうとしたとき、再び悪漢に絡まれてしまい、それを助けてくれたのがシグルドです。そのとき彼女は、幼い頃から抱きつづけていた恐怖以上の強い感情を初めて持ち、そしてその想いを抑えることが出来ず、ついに禁を犯してシグルドの元へ行きます。
 後、セリスを授かりながらもマンフロイの陰謀によって記憶を奪われアルヴィスの元へ嫁ぎますが、彼女の心のどこかにはずっとシグルドの、騎士の影がありました。
 シグルドの死後、自分がシグルドの妻であったことを知ることのできたディアドラですが、それでもアルヴィスをうらむことは出来ませんでした。それは、あるいは妹としての想いだったのかもしれません。
 そしてユリウスによって殺される死の間際、彼女は全ての記憶を取り戻します。そのとき、彼女が見たのはあの時と変わらぬシグルドの笑顔でした。