アリオーン

傭兵としての最後の仕事はセリスの為、いや・・・アルテナ、おまえの為に働いて見せよう。


 トラバントの息子でトラキアの王子。トラキアの王位継承者でありグングニルの継承者。
 父トラバントと共に、南北トラキア半島の統一を果たそうと奮闘。しかし解放軍のトラキア侵攻によって、状況が大きく変わってしまう。そして、父の最期を見た時、彼は父がトラキアに持っていた想いの強さを知り、解放軍に対して最後の決戦を挑む。
 だが多くの神器を所有する解放軍の前に敗れ、死ぬところを魔皇子ユリウスによって助けられ、そしてグランベルの傭兵として再びセリス達の前に現れる。だが、妹として育ってきたアルテナの必死の説得に答え、セリスに、そしてアルテナに協力。
 聖戦後、彼はいずこへと去っていった。その後、再びトラキアに戻ってきたかどうかは不明。



クラスドラゴンマスター(Lv27)
指揮官Lv☆5
パラメータ HP 魔力 速さ 幸運 守備 魔防
9章登場時 70 26 24 21 27
個人スキル連続・見切り
所持品天槍グングニル・祈りの腕輪(9章時のみ)/5000

 全編通して最強のキャラの一人。とにかくグングニルの破壊力と指揮官レベル☆5による修正での命中率と回避力は反則です。何しろ油断すると、シャナンやフォルセティ使いすら殺されます。神器を持たない物理攻撃系キャラクターでは勝負にもなりません。スキル「見切り」があるので弓も通用せず、結局一番いいのはフォルセティで倒すことでしょうか。もちろん射程2で戦って。
 圧倒的な攻撃力と、その圧倒的な守備力は、おそらくそれまでほぼ無敵であったであろうスカサハやラクチェすら歯が立ちません。それはおろか、高い「連続」発動率によってあっさりと殺されてしまう可能性が高いです。攻撃力66というでたらめな数字は、もはや普通のキャラクターの守備力など紙のようなものですから。
 ドラマ的にはアルテナで倒すといいのですけど、アルテナでは正直言って勝てません。なんせ追撃までされるので。最後のとどめ、というならともかく。
 父親の真意を、彼はきっと誰よりも理解し、それゆえにその意思に背いてしまったんだと思います。きっと彼は父親のことを誰よりも尊敬していたのでしょうね。ただ父親ほど強引に振舞えないだけですが。きっと後にトラキアをより栄えさせてくれたんだと思います。



 グラン暦755年生まれ。9章時25歳。聖戦終了時26歳。
 ターラの王女リノアンという許婚がいたのですが、ターラがトラキア王国に併合されたときにリノアンは解放軍に同行、婚約も自然解消されてしまいました。父と同じく南北トラキア統一の夢を持っていましたが、父親のように強引に進めるような事はせず、出来るだけ柔和に事を運びたいと考えています。
 ですが、父トラバントの死後、父の想いの深さを知り、トラキア王国と命運を共にする決意を固めました。ただ、これをトラバントが望んでいたかは別ですが。
 解放軍がトラキア奥地まで来たところで、切り札「三頭の竜」作戦を決行。しかし解放軍の前に敗れ去り、彼自身もまた解放軍の圧倒的な戦力の前にただ一騎で突撃します。天槍グングニルを持つアリオーンを止められるわけもなく、アリオーンはセリス皇子と対峙。しかし、そこにアルテナが現れ、一騎撃ちを申し出ます。アリオーンは、そこで死を覚悟しました。
 しかし、地槍ゲイボルグによって重症を負い、地上に落ちるアリオーンをユリウスが助け、そして自分の部下になれ、といいます。さすがにアリオーンはユリウスに惑わされるようなことはなかったのですが、すでに故国を失い、全てに投げやりになっていたアリオーンはこの協力要請を承知しました。彼は最後の死に場所を求めていたのです。
 しかしその最後の戦場で再びアルテナと対峙。その時アルテナは、ゲイボルグを捨ててアリオーンを説得しました。そのアルテナの心に打たれたアリオーンは、自らの生きる道を定め、アルテナに協力することにします。
 聖戦後。彼はアルテナにトラキア王国を任せて旅に出ます。そしてグラン暦782年。アルテナの結婚式の時、横に立つ夫となる人物は天槍を携えていました。