通常は裏話で終わるのですけどね。今回は最終話、ということで特別に。 とりあえずこれを読んでいる、ということは少なくとも最終話はよんでいただけた、と判断して……お読みいただき、ありがとうございました♪ 書き始めたのが、旧蜃気楼の館をオープンする、さらに半年前の一九九八年の……たしかお正月。それから、ホームページを開設し、じわじわと連載を続け……長かったですね……ホントに。よく自分でも続けられたなあ、と思います。一度ホームページを閉鎖した時は、もう書くこともないだろうなあ、とかも思ったりしたのですが。思ったより私の精神は頑丈に出来ていたみたいですね(爆) ホームページ再開後、一年十ヶ月で完結できたというのはちょっとびっくりです。全体で平均すると、四年十ヶ月(五十八ヶ月)で六十話ですから、ほぼ一月一本ペース、といっていいのですが……当然このペースが一定であったことなんてまるでなく。四日連続でアップしたこともあれば、たしか三ヶ月開いたこともありますねえ。いや、あの時はリクエストで首が回らなくなったからなんですが(^^;。あと昔は『風の道標』と交互に更新してましたしね。思えば無茶をしてたものです(遠い目) それはともかく、再開時は確か二十三話だかそのぐらいだったはずなんですよね。だから、一年十ヶ月で約四十話書いたことに……一ヶ月二本ペース。あ、まあなんとか……なるのか? 最後は意地になって書き上げたとも言いますけどね(爆) とりあえず、完結させた長編はこれが最初になります。いや〜、永久に終わらないんじゃないか、と思ったことも一再じゃありませんでしたけど、やっぱ終わらせることは出来るもんですね(爆)。とりあえずここ数年のライフワークと化していたところもありますが、一応完結、ということで私としては胸を撫で下ろしております(^^; |
さて。 今でも思い出せないのですが、私ってなんでこの話を書いたんだろう……と。 フィンラケの旧作『新たなる道』から大体半年ほどでこれを書いているのですが……ホントになんで書き始めたのかを覚えていません。昔からシャナンタイプのキャラクターは大好きだったので、別に不思議ではない、とも思うのですが……当時私はホームページを開設する予定なんて、ぜ〜んぜんなかったはずなんですよね(爆)。なのになぜか書き始めてます。いや、一つにはあちこちで『シャナンよりラクチェ(ホリン父)の方が強いからバルムンク寄越せ』なんて言われているのが悔しかった、というのがあるのですけどね(笑)。厳然たる事実として、ラクチェはたとえ父がホリンであっても、バルムンクはもてないんだっ、と言いたかったというのはあります、確実に(笑)。でも、最初から連作になることが分かりきってる書き方でした。確か、現在の第三話くらいまでが、ホームページ開設前に書いた部分のはずです。ね? 全然終わる気配ないでしょう? なんでホームページも開いてないのに……。まあ、実はホームページ開設時でも、この話は二十話(これでも普通としては異様に長いですが)程度で終わる予定だったんです。だったんですが……今じゃ誰も信じませんね(爆)。私もまさかこんなになるとは思いもしませんでしたし。 とりあえず私が書きたかったのは、かっこいいシャナン、でした。書けたかどうか……自分でも悩むところなんですけどね。私が書きたかった『かっこよさ』が書けたかどうかは。 シャナンってフィン同様、人生のほとんどをセリスのために使ってきてるじゃないですか。オイフェもそうですが。彼が、なぜそこまでセリスを護ろうとしたんだろう、という答えとして、私は『誓い』をもってきました。言い方を変えるなら、シャナンにとっての聖戦は、贖罪の戦いでもあったんだと思います。ディアドラを護れなかった、その償いのための。フィンやオイフェが、それぞれ主君を護りきれなかったことを悔やむように。つまりシャナンは、『王』であると同時に『騎士』でもある。そんな人だと思います。ゲーム中のエンディングで、最後になってセリスにディアドラを護れなかったことを悔いているシャナン。あれが、彼が戦い続けた最大の理由じゃないか、と私は思います。 |
あとは内容についてですが。 作中のカップリングについては、単純に私が好きだからこうなりました。それ以上の理由はありません。ただ、断っておくと特にシャナンとラクチェ、というカップリングは選択肢としてなくはなかったです。が。それ以上にヨハルヴァとラクチェの二人が好きなんですね、私。実際この二人はそこそこ上手く描けたかなあ、と思ってます。スカサハとユリアも同じ。っていうかこのカップルはめっちゃ好き〜♪ シャナンのパティは、やっぱり振り回されるシャナン、というのが描いてみたかったというのが第一……(笑)。あと、私がよく行くサイトがシャナパティだったとか、持ってる同人誌にそれが多いとかであっさり洗脳されました(笑)。今ではかなり拘ります(爆) あと、この話では最後までかなり重要な位置を占めていたフェイアというオリジナルキャラクターですが、このモデルはまったくありません。というか、決まっていたことが『シャナンと同じ年の少女で仲間になる、後に行方不明となり、ノインとして再登場する』だけです。そう。恋人同士になる、という設定は最初はありませんでした(大マジ)。あれは勝手に恋人同士になった、キャラが勝手に自己主張した結果です(爆)。まあその方が全体はしっくりいったかなあ、ということで結果オーライでしたけどね(^^; ストーリーはまあ聖戦のゲームをほぼ追う格好になってるので、さして違和感なかったと思います。強いて言えば、途中でトラキア776が発売されたため、その要素をせっかくだから入れよう、と思って連載ちょっと休んだことがあるくらいですね。……まあその時期に閉鎖しちゃってますが(爆)。ただちょっとだけ出てきてますが、やっぱりマリータとかは目立たなかったですね。もう少し活躍させてあげたかったんですが、平時を書こうにも関わるキャラクターが本筋とは無関係(ラナとかサラ)なので出番増やしにくかったです。彼女のエピソードはまったく別に書いてはみたいですけどね。孫世代を見つけている人はご存知でしょうが、彼女の夫はまったくゲームには出てこないキャラクターですし。あとはガルザスですが……彼もまあ、実は孫世代の創作で出番がある……予定なんですがそれ以前にあっちは全然書いてないしなあ、今(^^;。ま、気長〜〜〜〜に(ぉ それにしても思ったことは、長編って終わらせるの難しいですね。いや、ラストシーンをちゃんと考えていなかったのが最大の敗因だと思いますが(爆)。『風の道標』は考えてあったりするのですけどね(^^;。ま、それなりにはまとまった……と思いますが、とりあえず全体の読み直し&再構成かけたらがらっと変わったりする可能性も……(^^; さて、これ以上ぐだぐだ書いても仕方ないので、この辺りで。あ、よろしければアンケートの方もお答え頂けると嬉しいです。 時々、シーンとってイラスト描いてくれる方とかもいて、本当に嬉しかったです。今でも募集してますので(マテ) 最後に、この長い話にお付き合い頂き、本当にありがとうございました。今後とも、蜃気楼の館をよろしくお願い致します(ぺこ) 二〇〇二年 十月十八日 のらん |
さて。 こっから先は、見直し終了後のコメントです。疲れた……(ぱたり)。しかも完全に直せたかどうか。多分まあ、誤字はほとんどなくなってると思いますが。とりあえず、しょっぱなのほうはなんつーか読めたものではないので、かなり大幅に書き直しました。 しかしまさか一年ちかくかかるとは……っていうか、サボっていただけなんですけどね(爆) あとはまあ、引っ越したり転職したり、とかもありましたし。 とりあえず、これで一応完全に終了、とさせていただきます。もしまだ誤字がありましたら、即座に直しますけどね。 また、この見直し作業に際して、全話の正誤表を送ってくださった古川様には、心からお礼申し上げます。いや、ほんと〜〜〜〜に助かりました。 あんまり長々と書いても仕方ないのでこの辺で。 最後に、この作品を読んでくださった全ての方にお礼申し上げます。ありがとうございました。 |