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永き誓い・第六話




 暗闇の中に光を求めようとした時、それはどこにも見えなかった。
 全てが闇に包まれた中で、自分だけがあった。他には何もない。自分以外の何者も。
 自分だけ。
 自分だけで果たして何がある。何もありはしない。自分は本当にいるのか?
 結局自分は他の誰かの認識のもとでしか、自分を意識できない。
 何もない。ただの闇。
 傍に誰もいない恐怖。
 一人になることが、これほどの恐怖を伴うことになるとは、考えもしなかった。自分一人で生きていける、と思ったのは、幻想に過ぎなかった。
 あるのは、孤独と不安。そして恐怖。
 その時、自分は闇に落ちた。

 急激な落下感とともにアイラが目を覚ました時、最初に目に映ったのは、木で作られた低い天井だった。ということは少なくとも城ではない。どこかの民家だろうか。
 頭を数度振って、一体何があったかを思い出そうとして、アイラは大地に広がる鮮血をまず思い出した。
 あの時。ホリンがエルトシャンに斬られ、自分は何もできなかった。
 そしてその後……気を失ったのだろう。なにか、全てが崩壊してしまったような、そんな感覚とともに。
 その後どうなったか、全く覚えていない。一体自分はどうなったのか、今の状況では何も分からない。
 周囲を見回したが、ごく普通の民家の様であった。陽は高く、あれからどのくらい経ったのかすら分からない。まだ頭が混乱しているのか、状況が理解できない。
 その時、不意に扉が開いた。いつもであれば、即座に剣の柄に手をかけるのだが、体が思うように動かないのか、頭が呆けているのか、ただぼんやりと入ってきた人影を見た。
「失礼。気がつかれていたのですか。どうです? 体の調子は。あなたの怪我はたいしたことはないので、大丈夫だとは思うのですが……」
 入ってきた男はそういうと、アイラのベッドの傍に来た。ゆったりとした服装と、ブラギの聖印から、男が司祭であることは判断がついた。イザークにはあまりいなかったが、エッダ教の司祭だろう。
「お連れの方の怪我は相当ひどかったですね。たいしたものです」
 男はそういうと再び部屋を出ようとする。その言葉で、アイラは急速に現状を把握した。
「ホ、ホリンはどうなった?!」
 司祭と思しき男性は、そのアイラの剣幕に驚きつつも、彼女をなだめるように肩を抑え、それから微かに微笑んだ。
「ホリンというのですか。あの方は。大した生命力です。大丈夫、無事……とは言い難いですが、生きておられますよ」
 生きている。その言葉を聞いた時、アイラは急に脱力した。上半身だけ起き上がった状態から、再びベッドに倒れ込む。途端、自分や周りの状況を確認する余裕が出てきた。
 正面を見ると、先ほどの司祭が穏やかな表情で自分を見ている。急に気恥ずかしくなって、アイラは一度布団で顔を隠すが、考えてみれば、状況的に、この司祭が恩人である事は間違いない。
 もう一度見てみると、自分と同じくらい長い髪の毛である。ただし、こちらは見事な金色だ。エーディン公女と同じくらい美しい金髪だった。一瞬、女性かとも思うが、肩幅や、体格から男性だとわかる。ただ、どこかで見た事あるような気がした。
「ホリンは……」
「あの方なら隣の部屋で休まれています。まだ意識は戻られていませんが、もう命の心配はありません」
 その口調はあくまでも穏やかで、アイラを安心させる。その時、アイラはまだ自分が名乗ってもいない事に気がついた。
「私は……」
「アイラ王女、でしたね。一度お見かけしています。私はクロード。エッダの教主です」
「あ……」
 どうりで見た事があるわけだ。この戦いが始まる前、シグルドにクルト王子暗殺の事件を伝えてきた人物だ。アイラも、イザーク戦争の顛末を聞くために、その場所には同席していた。
「し、失礼した。一度お会いしていながら……」
「いえ、構いませんよ。ああ、まだ横になっておられた方が良いですよ。まだ体調も完全ではないでしょう」
 そこに、突然場違いなほど明るい声が響いた。
「神父様!! スープ持ってきたよ!!」
 そういって扉を開けたのは、十五、六歳の、ラケシス王女と同じくらいの年齢の少女だった。やや紫がかった銀髪を赤いリボンでちょっと変わった感じで結わえている。跳ねた前髪が、この少女の快活さを現していた。
「ティルテュ。まだこの方は完全に体調が戻っていないのだから、静かに」
 クロードは静かにティルテュと呼んだ少女を諭す。途端、しゅんとなった少女は、小さな声で、ごめんなさい、とだけ言うと、静かにクロードにスープののったトレイを渡した。
「どうぞ。少なくともあなたも三日、何も食べていない。あまり美味しくはないでしょうが、お食べなさい。傷にもよくない」
 クロードの言葉に、ティルテュが抗議の声を上げた。
「ひどいよ、神父様。私だって一生懸命作ったのに!!」
「それは分かっていますが、保存食を無理矢理スープにしたのですから、美味しくはないでしょう」
 顔に似合わず毒舌家だ、とアイラは内心で笑った。その後で、傷、と言われて改めて自分の体を見てみると、包帯が巻いてある。エルトシャンの魔剣の威力を受けたのだろうか。改めて知覚してみると、わずかに痛みが走る。
 それにしても、三日間眠り続けていた、というのにはアイラは驚いた。
「あなたの傷は深くはなかったのであと数日もすれば、痛みもひくでしょう。ホリン殿も明日明後日には気付かれますよ。それまで、無理をなさらずに休んでいなさい」
 クロードはそういうと、部屋を出ていった。
 アイラは、あまり早く食べたつもりはなかったのだが、気がついたらもうスープはなくなっていた。お腹いっぱいになったとは言いがたいが、久しぶりに食べた食事は、いつもより美味しく感じられた。隣では、ティルテュ公女が、同じスープと、乾パンを食べていたが、こちらはあまり美味しいとは感じていないらしい。
 食事がすむと、急にまた眠くなってきた。それは、安堵からくる眠気であり、心地よいものであった。

 ホリンが目を覚ましたのは、翌日のことだった。ただ、アイラは正確な時間は知らない。起きた時、すでにホリンは目を覚ましていた。まだ、動くのは辛そうだったが、すでに事情をクロード神父から聞いているのだろう。自分の荷物をまとめようとしていた。
「ホリン、まだ無茶をするな。まだ傷は治りきっていないのだぞ」
 アイラの声に、ホリンはやっとアイラがきたことに気付いたようだ。短く「起きたか」とだけ言うと、また準備をする。そこへ、クロードが入ってきた。
「お目覚めでしたか。ホリン殿。あまり無茶はよくない。いくら私でも、あれだけの傷をすぐには治せません」
 クロードの声は、その穏やかな外見とは異なり、強い力を秘めていた。一瞬、アイラもホリンもたじろぐ。そこへ、いつ起きたのか、ティルテュ公女が現れた。
「そうそう。もうシグルド様の方には連絡しているから。で、もう少ししたら迎えに来るって、昨日伝書鳩が。だから怪我人は寝てなさい」
 公女はそういうとホリンの後ろに回ってぐいぐいと押し始めた。シグルド軍の中にあっても、ホリンと話をする者は少なかった。ホリン自身があまり話し掛けられるような雰囲気を持っていたかったし、どことなく恐れられていたフシもある。それはアイラとて同じで、男性で声をかけてくるのはレックス公子くらいのものであった。
 しかし、このティルテュという公女は物怖じしないのか、ホリンを扉付近まで押すと、そのままアイラの手を取って引っ張り、結局二人とも寝室まで押し込んでしまった。引きずられたのはホリンの部屋で、ティルテュはそのまま、ホリンをベッドにおしやると、アイラの方に向いて、手ぬぐいなどの手当ての道具一式を渡す。
「はい。看病ヨロシクね」
 それだけ言うと、さっさと出ていってしまった。
 あとには、手ぬぐいや薬、包帯を持たされて呆然としているアイラと、ベッドに座り込んだ格好になったホリンだけが残った。
 どちらが先かは分からないが、どちらともなくクスクスと笑い出した。何がおかしかったわけでもないのだが、なぜか笑いたくなった。
「……お前が笑ったのは初めて見たな」
 不意にアイラが口を開いた。ホリンは少し意外そうな顔をしたが、「そうかもしれないな」とだけ言うと、持っていた荷物を床に置く。
「さて、任されてしまったものは仕方ない。少なくとも、私はお前に命を救われているのは確かだ。この程度で返せるとは思わないが、手当てぐらいはさせてもらおう。その包帯も換えた方がよさそうだしな。それとも、先ほどのかわいらしい公女の手当て方がいいか?」
 最後のセリフはほんの冗談だった。
「いや、お前でいい」
 返事は短く、そこからは何を思っているのかは想像できない。ただ、手当てを拒絶されたわけではないので、アイラは包帯を解き始めた。
「……なぜあんな無茶をした? 魔剣と私の間に割ってはいるなど、自殺行為だ」
「それはこちらが聞きたい。魔剣を持ったエルトシャン王を相手にするなど、正気とは思えん」
 元剣闘士だったというが、ホリンの肉体には傷はほとんどなく、大きく目立つものは、今回のものだけだった。それは、ホリンがどれだけの力を持っているかを証明するものである。自分とほぼ互角の技量を持つ男。その男をしてここまで言わせるのがエルトシャン王。アイラも、今なら分かる。あれは勝てる相手ではなかった。
「……シグルド公子がこれ以上苦しむのは見たくなかった。なにより、シャナンに辛すぎる」
 シャナンは、シグルドの妻ディアドラが攫われたことを自分の責任のように感じていた。それは、わずか七歳の子供には過ぎた認識であるが、実際にディアドラが攫われた現場に居合わせた以上、そう感じるのは無理もないことだろう。
 そして今回。シグルドは士官学校時代の親友であったというエルトシャンと剣を交えねばならなくなった。その原因は、シャナンにはない。だが、今のシャナンはシグルドの悲運の原因に自分を見出してしまっている。だから、シグルドとエルトシャンが戦う前に、エルトシャン王を討ち取れれば、と思ったのだ。たとえシグルドに怨まれようとも、親友同士が直接剣を交えるよりはいい、とアイラは考えたのだ。
「それはシャナンの問題だ。アイラ。お前が関わる問題じゃない。それに、お前が死んで、一番嘆くのは誰だと思う?」
 ホリンは巻き直された包帯を確かめると、その上から上着を羽織った。
「……そ、それは……」
 勝てないはずはない。そう考えていた。それはただの自惚れだった。エルトシャン王の力は、自分などより遥かに強力だったのだ。
「少し前だが、一度だけエルトシャン王の戦いを見たことがある」
 シグルドが、エバンス城からヴェルダンに進行した直後。留守を狙ったエリオットの軍と、エルトシャン率いるクロスナイツが激突したことがあった。当時、アイラはキンボイスの配下にあって、エバンスの方で何かあった、ということだけしか知らなかったが、ホリンはエバンスに逗留していたので、その戦いを間近で見ることができたのだ。
「あの時エルトシャン王は本気ではなかった。だが、それでもなお全てを圧倒するだけの迫力と、そして力を感じさせた。実際、あの魔剣ミストルティンがただ一振りされただけで、エリオットの軍は総崩れとなった。あんな『力』を感じたのは、あとはシグルド公子とキュアン王子、そしてお前の兄、マリクル王子だけだ」
 その時、アイラが驚いたようにホリンを見た。
「兄上を知っているのか!?」
「ああ。イザークにいたこともある。その時にな」
 ホリンは別に隠す様でもなく、淡々と話す。
「随分色々なところへ行っていたのだな。髪の色からアグストリア人だと思っていたが……」
 するとホリンは少し複雑な表情を浮かべたが、話したのは別のことだった。
「アイラ。お前は確かに強い。だが、この世界には、さらに強い力があることを忘れない方がいい」
 ホリンは、ベッドに倒れ込んだ。
「お前に死んで欲しくないと思っている人間がたくさんいることを忘れるな。少なくとも、俺やシャナンはそう思っている」
 それだけを言うと目を閉じた。よほど無理をしていたのか、すぐに規則正しい寝息が聞こえてくる。剣闘士や傭兵は人前では寝ないと思われているが、はてさて実際はどうなのか。単にここが安全だと判断しているのだろうか。
 アイラはそのホリンの顔を見て、一瞬ある衝動に駆られたが、実際に取った行動は、解いた包帯をまとめて、部屋を出ることだった
「……ありがとう、ホリン。助けてくれて……」
 扉の前で言ったアイラの言葉は、ホリンに聞こえているかどうかは分からなかった。

 シグルド軍の使いが来たのはその七日後だった。そのころには、ホリンの傷も神父の治癒のおかげでほぼ完治していた。アイラがエルトシャンと戦ってから十日で、やっとアイラ達はシグルド達と合流した。
 アイラは最初、相当怒られると思い、あるいは懲罰も覚悟していたのだが、実際には予想と反して暖かく迎えられた。
「シャナンがひどく心配していたよ。事の顛末はクロード神父から聞いている。あまりシャナンを心配させない方がいい」
 そのシャナンは、アイラとシグルドの話が終わると、すぐアイラに飛びついてきた。
「アイラ、よかった。ホントに無事だったんだね。よかった。よかった」
 ディアドラがいなくなった時と同じくらいシャナンが心配していた、とはあとから聞いた話である。
「すまない、シャナン。もう無茶はしない」
 そう言ってアイラはシャナンを抱き留めた。その横を、ホリンが何も言わずに通りぬけ、そのままあてがわれた部屋へと向かっていき、通路の影に消える。アイラは、シャナンを抱きしめながらも、ホリンの姿が消えるまでずっと見送っていた。

「アイラ、ホリンのこと好きなの?」
 そのシャナンの突然の質問は、部屋に落ち着いてからのことだった。シャナンは、先ほどまで涙を流していたとは思えない様にケロリとして、突然そんなことを聞いてきたのだ。
「な……何をいきなり言い出すの、シャナン!!」
 そう言いながらもアイラは自分の頬が紅潮するのを自覚した。こういう感覚は初めてである。
 幼少のころから、ずっと剣ばかり学んでいて、宮廷の女官達とも話すことは少なかった。
 もともと、イザークは剣士の国であり、女子で剣を学ぶことも珍しくはない。というより、王族・貴族では当然の嗜みとされていた。実際、アイラは一度もその剣腕を見ることはなかったのだが、兄の妻ジーナも、結婚するまでは相当な剣士であったという。
 しかし、そういったイザークの王家・貴族の中にあっても、アイラは普通ではなかった。
 イザーク王家直系の力ゆえか、なまじの男より強くなってしまい、また、生来の気質からか、つい自分より弱い男となど結婚しない、と思うようになってしまっていた。兄が、幾度となく持ってきた結婚の話も、結局、剣で判断するような性格になっていた。
 そうしている間にイザーク王国そのものがなくなってしまい、アイラ自身も結婚どころではなく、もうそんな感覚すらも忘れていた。
 しかし、どのような状況でも人を好きになることはある。実際、国を実質的に滅ぼされたといってもいいラケシス王女は、レンスターの騎士フィンと恋仲だというのはもっぱらの評判である。もっとも、ラケシス王女の方が熱を上げていて、フィンは未だに応えていないという話ではあったが。
 他にも、エーディン公女と騎士ミデェールが、こちらは婚約までしている。
 しかし、自分は完全に切り離していた。実際、シャナンを守り、イザーク王国を再建する。これは兄の遺言であり、今では自分の生きていく道だ。そのためには、自分の幸せなど二の次だ、とすら思っている。
「僕はアイラが僕のために自分を犠牲にしやしないか、と心配しているんだよ」
 一瞬、アイラはドキリとした。まるで、心を見透かされたような感覚だった。当のシャナンは平然と窓の外を見ている。ずっと内陸を移動していたシャナンは、この海が見える窓が気に入っていた。
 このマディノは、アグスティとは異なり、海に程近い。シグルド軍は今ほぼ全軍がこのマディノに来ているのだ。
 アイラが軍を離れている間に、状況は大きく変わっていた。
 クロスナイツとの戦いは、結局ラケシス王女の説得のおかげで、エルトシャンとの全面衝突は避けられた。
 しかし、エルトシャンはシャガール王に戦いを終結させるように進言して、逆に処刑されたという。
 その後、攻撃を再開した――エルトシャンの命令ではなかったのだが――クロスナイツを、やむを得ずシグルドは撃破、そのままシルベールを陥落させた。
 これで実質アグストリアは滅んだことになる。
 そしてシグルドは、本拠をマディノに移していた。これは、この北にあるオーガヒルの海賊に備えてのことである。
 そして現在、海賊との睨み合いが続いているため、シグルド軍としては警戒態勢とはいえ、少しだけ気の休まる状態になってくれているのだ。
「べ、別に私は……」
「だったらそんなに無理しないでよ」
 そう言いながらも、アイラは幼年のはずのシャナンに見透かされているような感覚がしていた。
 実際、無理をしていたと感じてはいなかった。そのはずだった。だが、今もそうだろうか。一瞬、誰かの表情が浮かんだような気がしたが、アイラはそれを無理矢理振り払った。自分の役目は、シャナンを守り、イザーク王国を復興する事にある。それは、何ものにも代え難い使命のはずだ。
「アイラだってもう結婚してもおかしくない年でしょう?」
 シャナンのいきなりのセリフに、アイラは吹き出しそうになった。いつかも言われたが、あの時より動揺してしまっている。それが何故なのか、わかるような気はしているが、アイラはあえてその認識を遠ざけた。
 気がつくと、シャナンはもう部屋を出ていっていた。アイラは一人、何もする事のない状態のまま取り残されていた。

 状況は、まるで一瞬毎に悪くなっているようにすら思えた。
 オーガヒルの海賊を撃破し、アグストリアの安定に務めていたシグルドに、突然突きつけられたのは反逆者の烙印。
 父バイロンと共謀して、クルト王子を暗殺せしめ、グランベル王位の簒奪を狙ったというのである。
 そして、その真偽を知るべくブラギの塔に赴いていたクロードすら、共謀者である、として共に討伐の対象とされていた。シグルドがいくら政治に疎いとはいえ、それでも父の政敵であるレプトールとランゴバルトが討伐軍の指揮を執っている、という時点でまともな状態でないのは推察できる。
 加えて、クロードがブラギの塔で得たという真実が、シグルドにおとなしく降伏するという道を選択させなかった。
 しかし、だからと言って祖国の軍に刃を向けるのは、シグルドには抵抗がある。それを救ってくれたのは、急遽飛来した、シレジアの天馬騎士であった。

 かくしてシグルドたちは、海を渡りシレジア王国へと客分で入国する事となった。
 アイラとシャナンにとっては、二度目のシレジアであった。



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