半分以上はオリジナル、と言い切っていい作品なのでここに置きます。 作成したのは2000年の6月頃。2000年の夏コミに合わせて作成した話です。 大学の友人達で作っているサークルがあって、そこで本を出そう、ということになって夏コミ応募したら受かってしまった…ため作ったとも言いますが(^^; いや、一応合否判定前には作ってましたけどね。 話は、知ってる人はすぐ分かるとは思いますが、国産RPGの一つ、ソードワールドRPGを元ネタとして使っています。 ただし、借りたのは舞台だけで、登場キャラクターやストーリーは(多分)完全なオリジナルです。ので一応オリジナルと言い張ります(笑) 夏コミで同名のタイトルの本を買ってくださった方は、それに収録されている話と全く同じものですので特に読まなくてもいいかと(^^; ただ、そちらだと特典(?)として各務綾羽様の描いてくださったイラストがついてますが♪ ちなみにまだ在庫はあるはずです(宣伝<オイ) さて。一応ソードワールドを知らない人のために本当に簡単な世界観の説明を。 舞台となるのはフォーセリアと呼ばれる世界のアレクラストという広大な大陸です。 この世界は、かつては神々が治める世界でしたが、光の神ファリスと闇の神ファラリスの二柱の神の争いが、やがて多くのの神々を巻き込み、結果として神々はそのほとんどが滅びました。 その後、混沌とした時代を経て、魔法王国カストゥールという国家が誕生します。これは、魔法使いによる王国で、魔法を使える者を貴族とし、それ以外を蛮族とさげすむ国家ではありましたが、魔術師達の力は絶大で、永く大陸を支配しました。作中で語られる古代王国とはこのカストゥール王国のことであり、また古代語魔法と呼ばれるのはこの時代に編み出された魔法のことです。 彼らは都市を天空に浮かし、星々を読み、水中に、地中に優れた魔法技術を駆使した都市を作っていきました。その彼らの魔力を支えたのが「魔力の塔」であり、魔術師たちは額に埋め込まれた水晶によって、塔から無限の魔力の供給を受けていたのです。 しかし500年前、カストゥール王国は突如として崩壊します。きっかけは魔力の塔の消失でした。大きな魔法実験の結果、魔力の塔は消滅、魔術師たちは魔力を失ってしまいます。そして彼らには魔力こそないが力はある蛮族に対抗することは出来ず、滅んでしまいました。これが約500年前です。 その後、大陸は力と剣の支配する「剣の時代」となりました。いまでは大陸各地に多くの王国の興亡があり、時には戦乱が、時には平安が訪れる時代となっています。 魔法は今もなお伝えられてはいますが、かつての偉大な奇跡を起こすことはほとんど出来ません。ただ、かつてのカストゥール王国の遺跡(古代遺跡と呼びます)に、時折その片鱗を見ることが出来る程度です。しかし古代王国時代の品々は現在では生成不可能なものが多く、非常に高価で取引されることが多々あります。しかしその一方で、そう言った遺跡には数多くの侵入者を拒む罠もしかけられています。しかしそれでもあえてその危険を冒し、富や名声を求める者達。彼らを「冒険者」と呼び、そしてソードワールドは冒険者達の物語でもあるのです。 |