10月22日 10月24日

10月23日 リオ観光 コルコバード……じゃなくて(何)



 なにやら夜中に何度も目が覚めてしまいました。いや、まあ理由は生理的なものなんですが……はて、なぜだろう?
 それはともかく、さすがに昨夜は21時とかに就寝してましたから、起床したのは朝5時ごろ。さすがに早い。まだ日も昇ってません。と思ったら、山向こうから日が昇ってきたので、ちょっとカメラ構えてみたりして。
リオの夜明け。自宅からこういう光景は日本では相当に贅沢だと思うのですが、こちらは海沿いにある家が多いのでそれなりに見れる家は多いと思われます。
中央やや左にある山が、リオからおよそ100km(直線だともうちょっと短いけど)離れたところにあるテレゾポリスの入り口から見える山『神の指』(Dedo de Deus)と呼ばれる山です。望遠モードで撮りましたが、綺麗に見えるでしょう。実際にこの山を間近で見に行った時は残念ながら雲の中だったんですよねぇ……。『テレゾポリス』『神の指』あたりで検索するとちゃんとした写真も見れますので興味があったら是非。
 朝はまたりとしつつ、8時過ぎから朝食。相変わらず果物の山盛りから始まって、あとはヨーグルト、パン、ハム、チーズ。このヨーグルトなんですが、何かはちょっと分からないのですが、整腸作用がある粉末(天然モノですよ)を入れるのを父が勧めてきまして。確かに入れてみると美味しい。プレーンヨーグルトよりいい感じ。ということでこれ以後、朝食はいつもこれを入れることに。かつ買って帰ろう、という話に(笑)
 さて今日の予定はとりあえずブラジルの一般的観光……ということですが、私の我がままも加味したものに。
 まずはかつて自分たちが住んでいたアパートを見に行きました。当然ですがありましたよ。
 日本と違って、こちらのアパートの耐久年数は極めて長く(というか先日日本の番組で見たのですが、日本のマンション耐久年数は海外と比しても非常に短いらしい)多分今でも快適に過ごせるアパートだと思います。まあプールなかったですし、古いタイプなのでベランダありませんでしたが。こちらのアパートのタイプの変遷については後日記述するとしましょう。
懐かしの我が家。この602が私たちの家でした。今はどんな方がお住まいなんでしょうねぇ。さすがに管理人とかも私たちの顔なんて全く覚えてないというより、もう別の人だと思いますけど。
別の場所から望遠モードで撮った写真です。4つ(3つに見えるかもですけど4つです)並んでいるマンションの左から2つ目です。こう見ると辺鄙な山の中にあったんですねぇ、うち。ただ、眺めはリオでもかなりいい方だったとは思います。海こそ見えませんでしたが(多分10階とかなら見えた)コルコバードとポンジアスーカルが両方ばっちりでしたから。
 とりあえず懐かしいかつての我が家を外から拝みつつ、次は我が母校へ……だったんですが。
 父から聞いた話では、実はこの日本人学校、リオでもほぼ最悪の治安の場所にあるらしいです。無論最初からそんな場所に建設したわけではなく、後からそうなってしまったのですが……まあ分かりやすく言えば、暴力団の抗争地にあるらしく。
 そんなわけで、車下りるとかは論外、といわれ……と思ったら、そもそも開いてない?
 門のところにいるはずの守衛もおらず、そもそも正面玄関はシャッターが下りてる。大体、グラウンドは全く整備もされず雑草も生え放題。廃校になったという話は……と思ったのですが。後で、移転したという噂も聞いたのですが、どうやらそうではなく、今も運営されているようです。と言っても生徒数20人(小1~中3)程度らしく、しかも大半が派遣されてる職員の子供らしいですが……。多分この日は、校外授業かなんかだったんじゃないかと思います。
 それでもまあ、懐かしの校舎をちょっとだけ写真に収めました。
正面玄関。あまり写りよくないですが。でも本当に懐かしいです。校舎の中の構造は、今でもありありと思い出せます。どこに何があったのかまで。というかむしろ、中学のが思い出せないかもです。
グラウンド。まったく整備されてませんから、ちょっとおかしいなあ、とは思っていたんですよね。もっとも、安全考えると使いづらいのかも。私が在学してた頃はまだ100人くらいの生徒はいましたからねぇ。
 さて、次はリオ最大の観光名所の一つ、コルコバードの丘へ!! というはずだったんですが……。
 そこではなく、その隣のドナマルタの丘の見晴台(Mirante dona marta)へ。これはあまり有名じゃないのですが、コルコバードの丘の隣にある、若干低い(といっても多分標高500mはある)丘で、こちらも見晴台があります。が、何よりもいいのはあまりメジャーじゃない(地元の人間は知ってますが観光客は普通来ない)ので人が少ないんですよ。圧倒的に。
 まあどうせコルコバードに行く途中で分岐するんだから、ということでそちらに行きました。
 ここの景色も絶景でした。むしろ、(光学望遠のあまりない)カメラをお持ちの方は、コルコバードの丘よりこちらの方がリオの景色は良く撮れると思います。私もこの丘に来たのは以前リオにいたときを含めても3回目(コルコバードはもっと行った)で、良く覚えてなかったのですが、やはり素晴らしいです。コルコバードの丘よりやや南よりで、コルコバードからだと山の影になってしまうセントロとかの方角はこちらの方が良く見えますし。
 というわけで、ここで撮った写真を披露します。
あまりにも有名な構図でしょう。リオを象徴する写真ともいえます。写っているのはもちろんポンジアスーカルとボタフォゴ湾(と海岸)。今回撮ったリオの写真の中でもベストショットの一つです。日本でよく見るリオの写真だと、この手前にコルコバードが写っている写真でしょうが、あれはヘリコプターとかじゃないと撮れません(笑)
ラゴアと呼ばれる湖です。もっともLagoaとはポルトガル語で湖(沼)のことで、正式にはLagoa Rodrigo de Freitasといいます。かつてこの湖のほとりにある遊園地にはよく行きました。海岸線のこんな近くにこんな湖があるのが不思議で、ずっと人造湖だと思ってたのですが……違いました。100年近く前は、ほとんど海とつながっていたんです。浜名湖みたいに。それを一部埋めて、海との繋がりを川にしちゃったんですね。中央やや右にある海までつながる緑が、川の部分です。川から向かって左側がイパネマ地区、右がレブロン地区になります。有名な『イパネマの娘』が作曲されたレストランもここにあります。
山向こうはコパカバーナ地区です。ちら、と海岸線も見えますね。山の手前の低いびっしりとある建造物は、実は建造物ではなくお墓です。つまり大きな墓地なんですね。ちなみにこの墓地、1930年にはすでにここに存在しました。
マラカナンスタジアムです。リオでタクシーに乗って「Maracanã」といえば、確実に通じます。残念ながら今回ここでサッカー観戦は出来なかったのですが、それにしても大きなスタジアムです、本当に。この航空写真の真ん中あたりに小さく見える丸い場所がマラカナンスタジアムです。このサイズの写真で、もうはっきりと見える大きさなんです。
これに注目する観光客はおそらく皆無でしょうが……リオの有力クラブ(今はちょっと弱いみたいですが)の一つ、フルミネンセのクラブです。私もリオにいた頃ちょっとだけ所属してたことがありました。ちなみにフルミネンセと、ジーコもいたフラメンゴはリオの二大クラブで、この対決は『フル・フラ』『リオダービー』と呼ばれます。
ドナマルタの丘から見たコルコバード。もう雲がかなりかかってきてますね。晴れていると本当に素敵なんですけど。それにしても改めて、良くこの上にこんな馬鹿でかい像を建てたよなあ、と思います。しかも1931年に……。
 さて、ではいよいよコルコバードへ……と思ったのですが。また天気が急に下り坂に。コルコバード像あたりに雲がかかり始めてきてしまいました。というわけで、まあ景色そのものはこちらでもほとんど同じだから、ということで今日は止め。また機会があったら行こう、となりました。ちなみに結局行かなかったのですが(汗)。リオに観光に来てコルコバードに行かない人は、多分普通いません(自爆)
 さて、今度は降りる道を変えてセントロに出てきました。こちらでは、有名な水道橋を渡る路面電車ともすれ違ったり。
 ちなみにこの路面電車&水道橋とはちょっと因縁というか思い出があります。
 かつてリオに住んでいたとき、夜中にこの道を通っていたのですが、実は道に迷ってました。で、そこで路面電車を見つけたので、これについていけば市街に出られる、ということで追尾したところ……途中で乗客から大声が。どうやら方向を変えろ、と叫んでいた模様。何がなんだか分からず、さりとて無視するわけにもいかず、方向を変えたところ無事市街に出れたのですが……そこで見たのが、水道橋を渡る先ほどの電車。当然ですが、水道橋の幅は道路より格段に狭く。うっかり踏み込んでいたら、大変なことになるところでした。
その水道橋。この写真は別の時に撮ったものですけど。この上を電車がカンカン通っていくわけです。ちなみにその電車、一両編成でちゃんとした扉もないどころかしがみついて乗る人もいるわけで……落ちた人過去いないんだろうか、と思ってしまいます。いや、フェンスあります。っていうかそのフェンス、誰かが落ちたから作ったんじゃないかしら。なお、実際に乗るのは避けた方が良いらしく。いや、スリとかね……。
 そんな思い出のある水道橋でしたが、とりあえずそこを抜けて、セントロの有料駐車場へ。
 ちなみにリオは車社会だといいましたが、同時にあまり駐車場がありません。いや、ちゃんとしたレストランは別ですけど、あとは大体路駐です。ですが、さすがにセントロ地区はほとんど路駐禁止なので、駐車場があります。が、この駐車場、日本と同じだと思ったら大間違い。
 日本の駐車場は、全ての車が行儀良く並んでいるものだと思いますが、こちらは特にそういう駐車線なんてありません。というか舗装されてないところもざらです。で、さらに出すことが不可能なほど詰め込みます(ぇ
 写真撮ればよかったんですが……ちょっと撮ってないです。要するに、客から鍵を預かって、はめ込み絵のように容赦なく詰め込むんです。あ、もちろん混雑時だけですが。なので、混雑時だと車出すのも大変です。なんせ下手すると、自分の前に3~4台車があるんですから。
 ちなみに路駐でもこういう管理する人がいて(というか縄張り割当て、勝手に管理してる?)、縦列駐車とかぎっちり詰め込みます。どうやって車を出すのかといえば、こちらは鍵なんて預けませんが……サイドブレーキをかけないでもらうんです。で、押す。そうするとぎっちり隙間なく詰め込める、というわけです。
 と、まあそれはともかく。
 セントロで、父がたまに使うというビュッフェスタイルのお店に。……通常の観光客は絶対こんなとこは来ませんが(笑)
 ちなみにこのビュッフェ、日本とちょっと違います。何かというと、量り売り。
 自分の欲しいものだけ取って、その重さで価格が決まります。重さ、というアバウトさがブラジルらしいです。つまり野菜とか軽いものばかりだと、大量に(笑)。日本で言えば、社員食堂とかで皿単位で単価がある形式が一番近いでしょうか。
 ただ、安いです。支払い方式は店の入り口で紙を受け取って、皿に好きなだけ取り、計量カウンターへ。食後、会計カウンターで支払いをするわけですが、大体100gでR$1くらい。まあ実はこのスタイルは最近のリオの食堂(というかランチ)の流行らしく、値段もいろいろみたいですけど。とりあえず三人で結構食べてもR$20くらいでした。ちなみにこの店は『今日のジュース』というのがあって、これがR$1。もちろん、100%完全天然絞りたてです。これはさすがにリオでも格安といえました(普通はR$3弱は取る)
 というわけでお昼ご飯を終えて、セントロを歩く。買い物するならこのあたり~というポイントを色々紹介されました。遭い方の目の色が違ったよ……(笑)。いや、気持ちは凄く分かるけど。特に面白かったのはいろんな物の量り売りのお店。それこそいろんな香辛料やらなんか良く分からないものまで色々、全部kgいくら、と値が付いてました。特に、これは従姉が来た時も珍しがって買って帰ったらしいのが、シナモン。日本では普通パウダー状ですが、こちらは固形のものがそのまま売ってました。後日談になりますが、これを300gほど買って帰ってます(笑)
 その他にも色々店を巡りました。どう考えても普通観光客は来ないよなあ、と思いつつ……やはりこういうところの方が面白いですね。ざ~っと紹介されたところで、今日は買い物はほとんどせず。後日のんびり来ることに。まあ父に女性の買い物に付き合え、とはちょっと(笑)
 その後、一度父の職場へ。さすがに父も私らに付き合い続けて仕事を休みまくるわけにいかないですしねぇ。……どういう仕事をしてるのか謎でしたが(メール見て終わってた……)
 まあ実は、ちょっとしたトラブルも発生していて、その解決方策をいろいろ練っていたりもしたのですが。
 とりあえずそれも終わった頃にはかなり暗くなってたので、帰宅。家では美味しい食事が待ってました。っていうか、食事を写真に撮っておくべきだったなあ、と後悔してます(一度も撮ってない)。本当にどれも美味しかったんですよ。……量はともかく(げふん)
 で、今日は22時には就寝。まだ時差ボケは直ってません(^^;

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