10月23日 10月25日

10月24日 リオ観光 ポンジアスーカル他



 昨日から続いていた問題の関連で、朝5時くらいからごちゃごちゃと。まあとりあえずそれは何とかなりそう……ということで。なんと犬の散歩に行ってきました。
 父が飼っている犬ではなく、メイドのマルレーニさんが飼っている犬なのですが、色々な事情で今はこの家にいるんです。で、散歩に連れて行ってもらえない、ということで何なら行ってみたらどうだ、といわれ二つ返事で引き受けました。ちなみに名前はララ(Lala?)というそうです。ホントにもう可愛いったらもう。
 ちなみに私はネコは飼ったことはありますが犬はないため、犬の散歩は初体験。相方は犬を飼った経験はあるのですが。
 散歩ルートはフラメンゴ海岸を軽く巡る程度。時間にして20~30分くらい。朝のこのルートはいろんな人のランニングや犬の散歩コースにもなってるので、ある程度用心すればよほどのことがない限りは安全なルートでもありますし。というわけで私と相方の二人でれっつごー。
 ちなみにララちゃんはよほど散歩が嬉しいのか、もう凄い勢いで引っ張ってくれました。
 というわけで、ララちゃんの写真です。
ララちゃん。もう楽しくて仕方ない、という感じでした。ずっと。しかしちゃんと自分がどこを通るべきか分かってるのはさすがでしたね~
 散歩が終わった後朝食。朝食の写真、なんで一回も撮らなかったかなぁ……むぅ。次に行く時はこういう旅行記のことをよく考えて写真撮ろう。とにかく果物が美味しいのです、ブラジルは。
 それからちょっと近くの某所に用事があったので徒歩で出発。用事そのものはすぐ終わったので、その後にそのちょっと先にあるカテチ宮殿(Palácio do Catete)にごー。
 この宮殿はかつてはポルトガル王の仮居としても使われた……んだったっけな。ちょっとあやふや。ただ、リオがブラジルの首都であった時代は、ずっと大統領官邸として使われてきました。また、1940年代に活躍し、ブラジル近代史において語らずに済ますことが不可能な人物であるヴァルガス大統領が自殺した宮殿として有名です。
 現在は博物館として利用されているのですが……曜日が悪くて入ることは出来ませんでした。ちなみに入館料は無料だそうです。
 まあ……実は宮殿それ自体より、その庭のほうが素敵でした。こちらは自由に入れましたし。近くに住む人の憩いの場所となってました。
とんでもなく高いヤシの木。これが綺麗に並んでいるのはかなり壮観でした。
ヤシの木その2。なかなかに圧巻でしょう?
 さて、そこからタクシーで一度家に戻り、車で外出。コパカバーナ、イパネマ、レブロンと流して、サンコンハード(São Conrad)というさらにその先の海岸まで来たところで……渋滞に巻き込まれ、慌てて帰路に。というのも、ちょっと用事がございまして。とりあえずその用事が終わってから、家に戻り、今度は地下鉄でセントロに移動。実は買い物の予定だったのですが……
 まずは昨日と同じ店で昼食。今日のジュースはパパイアでした(笑)
 それからセントロのコロンボというレストランへ。ここ、入ってびっくりしました。本当にリオなんだろうか、というくらい思いっきりヨーロッパスタイルの、それも宮殿のような内装。後で知ったのですが、かなり有名な店らしいです。ちなみに値段もそれなり。というかブラジル基準からすると凄い高いですが、この界隈は元々リオでも上流階級向けの店ばかりでしたしねぇ。というわけでコーヒーだけ飲む。昼食後でしたし。
 ちなみに二階がレストランになっていて、ビュッフェスタイル(量り売りじゃないです)になってました。美味しそうだった(笑)
コロンボの内装。凄い豪華です、ここは本当に。凄かった。
コロンボの一階から二階を見上げたところ。フロアの真ん中が吹き抜けになっているんです。
コロンボのコーヒー。器もちょっとしゃれている感じがします。
コロンボの二階のビュッフェの一部。かなり美味しそうでした。食事の後でなければ食べたかった(笑)

 この後、本当は買い物の予定だったんですが、なぜか教会見学になりました。で、まずはセントロの中心の丘の上にあるSanto Antonio教会へ。
 ここは、外観はごく普通で、ただセントロの中心にででん、とある(丘が残ってる)のでかなり歴史のある建造物だろうなあ、とは思ってたのですが中に入って納得。非常に文化的価値が高いんでしょう。入るのに有料(と言ってもR$2ですが)ですがその価値はあります。ちなみに写真も2回しか撮っちゃダメ、といわれました(何回も撮ったけど……)
概観。これだけ見ると、本当にごく普通の教会なんですけど。ちなみに修道院が併設されてて、そっちの庭は入れませんでした。その手前には告白や懺悔じゃないんですが、神父さんに相談に来てる人が並んでいる部屋もありました。っていうか同じだだっ広い部屋で小声で話してたのですが。
お金を払って初めて入れる礼拝堂……なのかな。当時のリオを物語る豪華さです。昔サルバドールに行った時にも同じようなものを見ましたが、このあたりの装飾は小乗仏教でも似たものを見ますね。教会の権威と財力を見せ付けられる気がします。
祭壇の中央の十字架。周りが豪華すぎて霞む……ということもなく、これ単体でも十分凄いと思います。というか圧倒されます。それにしてもこれだけのものがずっと残っているのも凄いです。まあ、金箔に関してはは何度か補修が行われていたみたいですけどね。
 さて、続いてセントロの中心地区ある、円錐を途中でぶった切ったような建物に……何かというとこれが現在のリオのカテドラル……つまり大聖堂(Catedral Metropolitana)なんです。正しく発音するなら『カテドラゥ・メトロポリターナ』となりますが。カテドラルとは、教区単位での中心になる教会です。まあ普通は伝統ある教会がその役割を担うのでしょうが、リオのそれは概観からはとても教会には見えない建物でした。
外観。とても教会には見えませんでしょう? ちなみにこの写真は私たちが撮ったものではなく(大きすぎて全景を収められる場所を見つけられなかった)お土産用の写真をスキャンしたものです。
内部のステンドグラス。ちなみにここ、椅子だけで5000人分もあるそうです。最大では2万人が収容できるとか。
内部のステンドグラスその2。ちなみに天井が十字架状に窓になっていて、天井を見上げると十字架がある、という作りになってます。で、そのそれぞれの端にこのようなステンドグラスが垂れ下がっている感じになってるのです。
出口。写っている人から、ステンドグラスの大きさが想像できると思います。っていうかここ、多分野球できます。ちなみにまもなくコンサートというか音楽祭みたいのが開催予定だったようです。その頃私たちは帰国しちゃってますが(涙)
天井部。十字架の先端からステンドグラスが降ってきてるイメージですかね。どちらにしても、壮大すぎます。実際この建物、高さどのくらいなんだろう……。

 教会を見た後、そのままセントロを歩きました。で、15番広場(Plasa Quinze)へ。ここはリオの古い建物が多くそのまま残されているエリアなんです。ただ……どれがどれだか詳しく忘れてしまったんですが……(汗)
これだけはなんだったか覚えてます……っていうか書いてありますね。市立劇場(Theatro Municipal)です。中に入ることはありませんでしたが。この目の前に広場が広がっています。ちなみに何年か前にここで日本の歌舞伎が公演されたそうで、それはもう大盛況だったそうです。
これが確か国立美術館。
これが確か国立図書館……だそうです。しまった。この時に図書館行っておけばよかったよぅ

 さらにそこからフラメンゴ地区へ。何かというと、ちょっととある旅行代理店というかエージェントのところへ。このところの揉め事が全部解決したのですが、その最後というか書類をFAXしてくれるということでしたが、せっかくなので直接受け取りに行ったのです。
 が。
 その事務所からの景色がまた絶景でした。
 景色だけに限るなら、父の家を上回ると思います。っていうかリオでもほぼ最高の場所の一つではないかと。
正面にガナバラ湾の入り口が見え、ポンジアスーカルが完全に見える。その上フラメンゴ公園とグロリアのヨットクラブ。左下に見えるのはリオデジャネイロ現代美術館、右端に見えるモニュメントは第二次大戦の戦没者慰霊碑です。
 この光景はさすがに見た瞬間「おお~~~~」と言ってました。
 まあ……最大の欠点は、ここが家ではなく職場だということでしょうが。私もかつて六本木ヒルズ(森ビル)の41Fやランドマークタワーの23Fやら見晴らし抜群の職場だったこともあるんですけどね。しょせん仕事場がいくら眺めよくても面白くないんですよ。まあここは旅行エージェントの事務所ですから、その意味では絶好の場所でしょう。
 とりあえず、ちょっとその人と話して(と言っても私は主に聞き手……英語かポルトガル語なんだもん)、こっからならそう遠くないから、と歩いて帰宅しようとしたのですが、急遽変更し、タクシーを拾いました。
 というのも、ちょうどそろそろ夕方、という時間であり、夕方~夜という絶好の時間。せっかくだからポンジアスーカルに行こう、となったわけです。
 さて、このポンジアスーカル(Pão de açucar)、直訳すると『砂糖パン』になるのですが……そもそもなぜ砂糖パンなのか、というと実はこれ自体が誤訳です。父に聞いたのですが、この場合の『パン』は現在でも『ミルクパン』などに使われる『パン』の方の意味であり、元々は砂糖を煮詰めるパンのことだそうです。もうちょっと詳細はこちらにありますのでご参照下さい。
 ちなみにこの誤訳が思いっきり広まってるため、英語では『シュガー・ローフ』となるそうです。おいおい……。
 何はともあれ、ポンジアスーカルへごー。
 ポンジアスーカルは車でウルカ地区と呼ばれるエリアに行って、そこからロープウェーで上ることになります。ちなみにこの地区、ポンジアスーカルの周囲の地区のことをさすのですが、リオの入り口でもあり、軍事関係の施設がいくつかある上、また非常に狭く、治安に関してはリオでも珍しいくらいいい場所です。観光客少ないですしね。
 さて、ここからは写真を連続的に紹介しますね。
ロープウェー乗り場から見上げたポンジアスーカル。駅の近くには海軍士官学校がありました。ちなみにロープウェーの値段は一人往復(4回乗る)でR$35ですから、日本円で約1800円弱。ブラジル人からすれば、かなり高額ですので、逆にこの上は安全だと思います。コルコバードはそのあたりがちょっと危ない(スリがね)
ロープウェーを一回上りきった中間の駅にいたネコ。……考えてみたら、どっから入ってきたんでしょうか、このネコ。いや、まあ歩いて登るルートが……ないわけではないと思うのですが。
中間の駅から見下ろしたウルカ地区。ちょっと陸の孤島っぽいですが、リオの他の地区と違って高い建物もなく、綺麗な町ですよね。……いや、後ろに馬鹿でかい大岩があるのですけど(笑)
上の写真のちょっと先。正真正銘、この島(というか半島)がガナバラ湾の入り口になります。中央に移っているのは軍事施設。こちらは一般人は入れないっぽかったです(後にウルカ地区に行った時に入り口だけ見てきました)
中間の駅から見たフラメンゴ地区。一番左端の黒いビルは、日本領事館が入ってます。
中間の駅から見たポンジアスーカルの威容。こう見ると、いかに切り立った岩山であるかが良く分かります。っていうか本当にどうやってこんな上に資材運んで駅を作ったんでしょうね……。
こちらは一番上から。夕暮れのコパカバーナ海岸です。こう見ると、本当に綺麗な、ある意味理想的な弧を描いた海岸線ですよねぇ。実際、この海岸は本当に綺麗だと思います。
一番上から中間の駅方向を写したもの。ちょうど夕陽に向かう形になりますが。こう見ると近く見えますねぇ。ちなみにそのすぐ先は、ほぼ垂直の崖……(恐)
夕陽をバックにしたコルコバード。この光景は一見の価値があります、本当に。
再びフラメンゴ地区。今度ははっきり父の家も写ってます。実際この地区は、本当に写真写りのいい地区だと思います。
夕暮れのニテロイ市。中央やや左に見える要塞は、サンタクルス要塞です。遥か遠くの夕焼けが本当に綺麗でした。
太陽がほぼ沈んだ瞬間。コルコバードの方角です。こう見ると、本当に入り組んだ地形にある街であることが良く分かりますね。
ライトの点いたコパカバーナ海岸。ちなみにコパカバーナ、と一言で呼ばれますが、実はこの海岸線は全部がコパカバーナではないんです。メリジェンホテル(手前に見える黒い高い建物)より向こうがコパカバーナで、それより手前はレーメ(Leme)海岸と呼ばれます。
日が完全に落ちたフラメンゴ地区です。本当はカメラの夜景モードで撮った写真が何枚かあったのですが……微妙にブレてる(夜景モードは数秒間カメラを完全に固定する必要がある)ので掲載しません。これは通常モードで撮ったものです。それでも、海岸線の明りが海に映ってるのは綺麗に見えませんか?

 というわけで、夕焼け~夜という最高の時間帯にポンジアスーカルを堪能してきました。実際、このポンジアスーカルがリオで一番写真を撮った場所だったと思います。本当に素敵でした。そしてなぜかいる謎のネコ(笑)
 実際この奇岩の上にこれだけのものを作ったかつての人々は本当に凄いと思いました。リオの二大観光スポットの一つに、相方も楽しんでくれたようですし。
 あとは帰宅して、夕食。そしてさくさくと寝ました。
 さて、いよいよ明日はイグアス滝観光へ出発です。

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