10月24日 10月26日

10月25日 イグアス観光(ブラジル側)、ずぶ濡れ……



 さて、今日はいよいよイグアスの滝観光です。
 フォッス・ド・イグアス(Foz do Iguaçu)はイグアスの滝と呼ばれる巨大な滝と、その周辺を覆うジャングルとで構成させる巨大な国立公園を含む地域のことです。実は私はずっと『Foz』が滝のことだと思ってたのですが、どうやらそれは『Catalatas』のことらしく、Fozとはポルトガル語で『交わる』とかそういう意味があるみたいです。何のことかというと、この地域でブラジル、アルゼンチン、パラグアイの国境が接する場所があるんですよ。
 さて、朝……まだ時差ボケ影響で朝6時とかに自然に目が覚めるのですが。
 とりあえずすでに日課として組み込まれつつある朝の散歩に行ったら……ネコ~~~~(ぇ
 いや、フラメンゴ公園にたくさんのネコが!!
 それも……どれもめっちゃ可愛い~~~~
 思わず堪能してきちゃいました。警戒心がないわけじゃないのですが、人間に良くなついてて、辛抱強く誘うと、ててて、と近づいてきて、撫でさせてくれました♪
 いや、やはりネコの可愛さは万国共通です(笑)
フラメンゴ公園のネコ。特に、白に黒模様の入った子が私に懐いてくれました。抱っこもさせてくれたし……♪
同じくフラメンゴ公園のネコ。っていうか私はリオデジャネイロまで来て何をやってるんでしょうねぇ(自爆)。いいんですっ。可愛いからっ(マテ)

 さて、散歩の後はいつもどおり朝食。相変わらず果物多数ですよ。どれも美味しいし♪
 そして準備を終えたら(荷物は前日に準備済みでしたが)車で出発です。
 リオデジャネイロには空港が二つありますが、父の家からも見えるサントス・ドゥモン空港は、完全にリオ~サンパウロ航路専用の空港。それ以外は全部ガレオン空港です。もっとも、サントス・ドゥモンにしたところで、かつては狭すぎてプロペラ機しか離着陸できない空港だったんですけど。だからリオ~サンパウロ専用だったのですが、飛行機技術の進歩で、ジェット機でも離着陸できるようになったんですね。
 多い時は3分おきくらいに飛行機が離着陸してますが(汗)
 というわけで自動車でガレオン空港へ。
 国際線とは違って本当にあっさりとゲートを通って、あとはひたすら飛行機待ち。
 飛行機は『GOL』というブラジルの航空会社。20年前にはなかった航空会社です。
 ブラジル国内の航空会社事情は、20年前とはまたひどく変わってまして、国の資本も入っていて、最大の規模を持っていたヴァリグ(VARIG)が会社更生法適用状態であるのは前にも書きましたが、それ以外にTRANS BRASIL/CRUSEILO/VASPなどの航空会社があったはずですが、ことごとくなくなってて、今はGOLとTAMという二つの航空会社が主にブラジルの空を飛んでいるようです。というか……自国企業では国際線をまともに運用してないっぽい(汗)
 ちなみにGOLのボーディングチケットは、なんかレシートみたいな紙っぴれでした。なんつーか、うっかりするとレシートとかと一緒に間違えて捨ててしまいそうです(マテ)。ちなみに、ちら、と見たTAMのチケットは日本の航空会社と同じようなチケットでした。格安って、このあたりの経費もケチってるからなんだろうか(ぇ。
 まあ何はともあれ出発です。
 この飛行機はイグアス直行ではなく、クリチーバ(Curitiba)に一度降りて、そこで乗客が一部入れ替わってからイグアスへと向かいます。ちなみに私はイグアスへ飛行機で行くのは実は初めてだったりします。というのも、かつてブラジルにいたときにイグアスに行った時は、バスツアーだったもので。
 というわけで、クリチーバに降りたのですが……なんとここでいきなり日本語が。『日本からのイグアスツアーの皆様は、そのまま席についていてください……』という旨が。何かと思ったら、私たちの隣に座ってた人、日本人で、かつ日本からのイグアスツアーの添乗員さんだったのです。べっくら。凄い偶然もあったものです。
 で、振り返ってみると確かに日本人っぽい人が何人も(笑)
 ちなみにさくっと新婚旅行と言い当てられました。まあ……そうでもなければ私らくらいの年齢の二人連れがこんなところまではきませんね(笑)
 で、このときはこれっきりだと思ってたのですが(謎)
 さて、予想以上の人数がクリチーバで入替えになりましたが、とにかく飛行機は無事にイグアスの空港へ……の直前に、イグアスの大密林が眼下に見えてきました。そして……あれは!!
飛行機から見たイグアスの滝。滝の近くに見えるのは、有名なカタラタスホテル(Das Catalatas)です。この写真だと、イグアスの大きさのすさまじさはいまいちかもですね。ちなみにこちらがイグアスの航空(というか衛星?)写真です。googleより。
 後に聞いた話ですが、どうやらイグアスに離着陸する飛行機は、イグアスの滝が見えるように旋回するものだそうです。サービスですねぇ。
 さて、無事飛行機は着陸。そこで現地のガイドさんと合流です。
 イグアスはブラジルでもリオとおそらく並ぶほどの大観光地。というわけで現地にたくさんガイドがいて、5~10人くらい乗れるバンで観光案内をしてくれるわけです。私たちもそれを利用することになってました(というか父が手配してくれたのですが)
 で、父に聞いていた話では、大体5~10人くらいは乗れるバンで案内してくれるはずだから、他にも同じツアーの客がいるはずだ、とのことでしたが……。
 ゲートを降りて(荷物は全部手荷物だったので)すぐ外に出たら、なにやら紙に名前を書いたものを持った人が多数。ああなるほど、これがガイドの人たちか、と納得し、自分たちの名前を探したところ、すぐ見つかりました。
 年齢は20台半ば~30前くらい……つまり私よりちょっと若いかな? くらいのにーちゃんでした。ちなみに最終日に一緒に写真撮ろうと思ってたのに、最終日は彼ではない別の人が来たため、彼の写真はないです。しくしく。
 名前はSilvawoと……実は一度名乗ってくれた時は良く聞き取れなかったのは内緒(ぉ
 まあそんなわけで、とにかく彼に案内されてバンへ……ん? さっきの紙、私ら二人分の名前しか……と思ったら、運転席に乗ってエンジンをかける彼。もしや、と思って『二人だけ?』と聞いたらそうだ、とのお返事。うひゃー。専属ガイドだ(爆)
 といっても、彼の使える言語はポルトガル語と英語。で、私らは、というと……う~む。
 結局、彼とのコミュニケーションは大半は英語、ごく稀にポルトガル語、という状態でした。彼の発音は英語もポルトガル語も非常に聞き取りやすかったのも幸いしましたし。まあ……どの程度ちゃんとコミュニケーションできてたかは全く自信ないのですが。
 さて、車に乗ってまずはホテル……と私らは聞いてたのですよ。父から。今日は観光なしじゃないか、と。ところが彼は時間があるから、イグアスを見に行こう、とさく、と。あれよあれよという間に、イグアス国立公園へごー。
 入場料が当然必要……って、クレジットカード使えないし(汗)
 ちなみに父から、ほとんどクレジットカード使えるはずだから、ということで現金はそこそこしか持ってきてなかったんですよね……といってもR$は200ほど、US$も100弱はありましたので、少ないってことはなかったのですが。
 ま、何はともあれイグアス国立公園へ。
 ちなみにイグアスは、地図で見れば分かりますがリオよりかなり南にあります。南半球だから南にいけば基本的に涼しくなるはず……なんです。
 が。
 あ、暑い……っていうか暑すぎだろう!! と思ったら当然。なんと40度以上ありました(汗)
 まあ日本のコンクリートからの照り返しがある夏より楽なんですけど、でも暑い。
 かつてイグアスに来た時は実はかなり天気が悪くて暑かったって印象なかったんですよねぇ。むしろ寒いくらいで。
 なんですが、ガイドに聞いてみたところ、イグアスのこの時期はいつもこんなもの、シーズン(真夏)になると、もっともっと暑くなるとのこと……ひ~。
 まあ暑さにへこたれててはもったいないので、ブラジル側からイグアス見物にしゅっぱ~つ。
 以下、写真並べます。その方が早い(笑)
上記カタラタスホテルから、歩いて5分もかからない場所からの写真。目の前に見えるのはアルゼンチン側です。あっちは小ぶりな滝が多いんですよ
同じくアルゼンチン側の滝。これ一つでも、かなりの迫力だとは思います。上にちら、と見えるのは、アルゼンチン側の滝の周遊道。こちらは明日行きます。
二つ上の写真の、さらにバックアングル。上の写真の滝は、この写真の右側に見えてるやつのアップです。
ブラジル側の一番奥。奥の方に見える滝が、『悪魔の喉笛』とも呼ばれているイグアス最大の滝であり、イグアスの一番奥にある滝でもあります。ちなみに見える周遊道は、イグアスが派手に増水すると流されてしまいます。というか、私が以前ブラジルに住んでいたときにイグアスに行ったのですが、その時は大増水の直後で、この周遊道は破壊されて行くことが出来なかったんですよね。
上記周遊道の上からの写真。ブラジル側ではここが一番の見所でしょうか、やはり。
ちょっと角度を変えて。これだけ滝が並んでいると、本当に壮観です。
周遊道の先端から奥を撮った写真。見てわかるとおり、滝壺は水煙でまったく何も見えません。
周遊道の付け根にあるエレベーターを昇ったところからの写真。これでブラジル側のイグアス見物ルートは終了となります。

 さて、イグアスの滝を満喫した後……なんかガイドと上手くコミュニケーションとりきれてなかったせいか、あれよあれよという間に、国立公園内部を走るジープツアーへ行くことに(ぇ。いや、今日ならカード払いで行けるからだったんですが(何で明日がカードではダメなのかは良く理由が分からなかったんです<げふん)
 まあとにかく、ジープでイグアスの密林へごー。
 ガイドは英語も使ってくれたのですが……早口だし(汗)。まあそれでも何とかヒアリングできましたが(私の問題は聞き取れても意味が分からない……)
 とはいえ、このジャングルは本当に凄いです。実際、アマゾンほどではないにしても、この密林も非常に広大だそうで、そのほとんどはブラジル国内に属するとか何とか。特に鳥類の豊富さは相当だそうです。
 で、途中からはジープを降りて歩きに。そして……イグアス滝の下流のほとりに出ました。何かというと……ここからボートツアーです。イグアスの名物ともいえるもので、かなり滝に近づくそうです。
 実はこのボートツアー、かなり昔からあるのですが、一時期取りやめになってました。というのも、うっかり滝に巻き込まれて死んだ人が出たそうで……っていうか悪魔の喉に近づいたというのだからそりゃ無謀でしょう……。
 今はツアーはそこまでは行かないそうです。それでも、イグアスの滝の迫力はどの滝よりも凄いですからねぇ。
 で、ボート乗り場ですが……降りてきた皆さん、みんなずぶ濡れ。どうやら相当濡れるらしく、現地のガイドさんも『ビショビショニナリマス』なんて日本語でも説明してくれたり。とりあえず、ビニールを切り貼りしただけじゃ、という雨合羽を買って(雨合羽を持ってきてたのですがうっかり車に置いてきちゃった)ボートに乗り込み。
 ……って、私らとあと老夫婦のみ!?  要するにジープに乗ってきた組み合わせですが。
 なぜか私たちは、イグアスで少数ツアーに恵まれる運命だったみたいです(笑)
 このボートの写真は残念ながらありません。本当に滝を目の前にしたのですが……つまり水しぶきが凄いんですよ。私のカメラは防水とかじゃないので、怖くて使えませんでした。残念。
 ちなみにボートはかなりの急流を乗り越えていくので、ジェットコースター並の迫力を味わえます。苦手な人にはかなり辛い……らしい(何)。私は凄く面白かったんですけど(ぉ
 また、ボート自体はかなりの速度が出るため、風も本当に気持ちよかったです。
 なお、私らの前に乗ってたご夫婦は大はしゃぎ。奥さんは『Muito Malabilha!!』(とても素晴らしい)と繰り返しておられました。なんか旦那さんが舳先に立って写真撮ってたので、撮ってあげたりしたりして。つか、このご夫婦、このボートのことを良くご承知だったようで、Tシャツの下は水着という状態でした。
 とはいえ、水着ほどは要らない……などと思ってたのは甘かった。
 一通り観光終わったかな、と思ったら……いきなり近くにあった滝(30mはあると思う。水量は華厳の滝とかより遥かに多い)の滝つぼへ船が近づいていく……って、そんな近づいたら~~~
 当然ですが、滝の水を直撃しなくても、途中で部分的に段差のある滝だったので、水しぶきがまるで集中豪雨のように。……甘かったです、ええ。まさにもう『ビショビショニナリマス』でした……。
 いや、まあ一応思い切りちゃんと雨合羽を着込んでたので、ほとんど濡れなかったですけどね。それに、戻りのボートの風で結構乾きましたし。
 ボートツアー終わったら、再びジープへ。途中、老夫婦と頑張ってちょっとお話したり(ポルトガル語)してたら、これからボートに向かうジープとすれ違い……って、日本人!?
 多分私らと同じ飛行機で来た日本人の方々でしょう。いやあ、びっくり。
 凄く濡れますよ~と忠告しておきましたが、私たちを見て『あまり濡れてないんじゃ?』とのお返事。甘い。必死に対策したから、何とか乾いただけです。果たしてあの人たちはどうなったのかな……とりあえず『帽子は危ないので脱いだ方が良いですよ』とは言いましたが(笑)。ちなみにおじいちゃんおばあちゃんばかりでした。若い人はこないんでしょうねえ、こんなとこまでは。個人的にはヨーロッパよりここのがいいと思ってたりするのですが。
 さて、無事ボートツアーも終了……すでにくたくた。というわけでホテルへごー。
 ホテルはイグアスの街の、なかなか良さそうなホテルでした。ガイドさん曰く、結構いいホテルらしい。
 チェックインはさくっとすんで、部屋に行く前に明日の打合せ。
 やはり、というかアルゼンチン側にも行きたいなあ、とは思ってたのですが、彼もそのつもりだったらしいということで説明を受けると……カードが使えない上に金がやたらかかる……(汗)。と思ったら、US$も使えるとのこと。ちなみにUS$1でR$2.15というのが今の為替相場だそうで。しばらく考えて、US$はどうせ使い道もない上、ちょうどぴったり位の持ち合わせだったので、US$で払うことにして、行くことに。あとはバードパークという、イグアスにある鳥類公園に行くことに。
 というわけで明朝9時に迎えに来る、と言って彼は去っていき、私らはホテルに……わぁ♪ かなり立派ですよ、うん。
 シャワーもなかなかでしたし。ホテルにはプールもありました(入ろうと思ったんですが結局入らなかったですねぇ)
 ただ、さすがに私らは疲れ切ってて……ごろごろと横に。で、テレビがあったからなんとなくまわしてみたら……日本語!?
 何とびっくり、NHKが入ってました。
 ちなみにNHKは若干の編集をして、世界中で視聴できるようにしているんですよ。それがここで見れましたので……日本の情報をゲット(笑)。日ハムが日本シリーズ王手をかけたのをここで知りました(爆)
 結局ごろごろしてたので、食事はホテルのレストラン……と思ったら、19:30過ぎなのに客がいない。一瞬閉まってるのかと思ったくらいですが、入れてくれたのでとりあえず食事を開始……したら。20時過ぎになって、急に客が増えました。そーか、ブラジル人の夕食って遅いのか。普段家では遅くても19時には食事だったので……。
 食事はビュッフェスタイルで、それなりに美味しかったです。やはり野菜が♪
 あとはもう疲れていたのでシャワー浴びて寝ました。ちなみに空調使いっぱなし。いや、でないとホントに暑くて……。

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