10月29日 10月31日

10月30日 豪邸訪問 ペトロポリス~テレゾポリス



 さて、犬の散歩&ネコとの戯れの日課(笑)をこなしてから、今日は遠出です。
 どこへかというと、ペトロポリス、というリオの衛星都市の一つへ。
 ペトロポリスというのは、名の通り『ペトロの街』という意味で、ナポレオンから逃れてきたポルトガル王ペドロ二世が避暑地として建設した街です。ちなみに、兄弟都市として、テレゾポリスというのがあって、こちらはテレザ王妃、つまり彼の奥さんの街です。こっちも今日行きますが。
 リオからは大体100kmほど離れてますが、リオの道路事情は抜群なので、高速道路をぶっ飛ばして大体1時間ちょっとです。ちなみに最後はかなりの山道を登るのですが、この道がまた凄い整備されてます。
坂の途中。登りと下りで道が完全に分かれていました。ちなみにテレゾポリスへ行く道は登りと下りは同じ道ですが、その分道は広いです。
 さて、昼前にはあっさりペトロポリスに到着。
 ちなみにペトロポリスに来た目的は、父の友人の家を訪問すること。何でも父が仕事で知り合った友人で、今はペトロで悠々自適の生活をされている方だそうで。で、その家がたいそう立派だとかなんとか。
 まあそれはともかく、ペトロポリス観光を。
ペトロポリスの入り口すぐのところにあるホテル。こう見ると、まるでスイスみたいですよね。
上のホテルの対岸にあったレストランの厨房。ちょっと美味しそうでした。っていうかいつか来たいなぁ。ちなみに見えるのはちょうどシュラスコの肉を焼いてるところです。こんなでっかいので焼くんですよ。
ペトロポリスは、ブラジルに逃れてきたポルトガル王家が滞在した街ですので、王宮(残念ながらそこは入れませんでした)の周辺には、家臣の家が並んでいるんです。これもそのうちの一つ。すっごい綺麗ですよね。ちなみにこういう家で、今もそのまま普通に家として使われているものも少なくありません。
というわけでその家臣の人の家の一つ。現在はごく普通……とはいかないまでも、別に特別な人とかではなく、ある程度以上の資産のある人が住んでいる家だと思います。日本で言えば、軽井沢の高級別荘地……とはでも違うかなぁ。
同じく家臣の人の家の一つ。外観の補修とかは何度かされたとは思いますが、基本的な建物は200年前のものでしょう。地震が全くないので、今も残り続けているんですよね。確かこの家って売り家だった気がする……。
同じく家臣の人の家の一つ。おしゃれな家だなあ、とこういうことはほとんど気にしない私でも思いました。
こちらの建物は幼稚園として使われていました。園児は見当たりませんでしたが、現役で使われているのは確かでした。過去、ここに住んでいた人も、200年後に幼稚園になるとは思わなかったでしょうねぇ(笑)
何年か前に、ブラジルで大人気だったと言う連続テレビ小説の舞台になったという家。家っていうかお屋敷ですが……。とても綺麗でした。なんていうか、『女の子の理想の素敵なお城』の具現化みたいな感じで。ちなみに現在はホテル&レストランになってました。意外にレストランは安かったです。
建物から見た庭。この庭園は本当に整備されてて綺麗でした。あるいはここに宿泊も悪くなかった気はします。ちなみに、ホテルの部屋も見せてもらったんですが、天蓋付のベッドがありました。そんな豪華じゃないですが、でもなんか面白かったです。
ペトロポリスの中心の大聖堂(カテドラル)です。凄く高くて、近くからではフレーム内に収まりきりませんでした。のでこれはかなり遠景で撮ったのものです。
無理矢理近距離で撮ったもの。どうやっても屋根の先端までは入りませんでした。むぅ。
カテドラルの中のステンドグラス。驚くほど綺麗でした。
教会に馴染みのある方にとっては当たり前なのですが、一応補足。教会のステンドグラスっていうのは、基本的にキリストの生涯を絵にしたものになってます。これは日本でも(ステンドグラスがある場合)は同じらしいです。結婚式場を探してる時に紹介された教会の一つは、やはりそうなってました。まあ、ここまで綺麗じゃなかったですけどね~。
ステンドグラスの大きさがイマイチ分かりにくいかもしれませんが、縦に軽く10m以上ある巨大なものです。作られたのはいずれも200年近くは昔。それだけのものを作る信仰心というのは、凄いなあ、と思います。
カテドラルの遠景。周囲の環境を考えると、あるいはこの聖堂を撮るベストポジションだったかもです。ちなみにこの川の両側が、上にあったような家(テレビ小説の舞台も)が並んでいました。つまりここがいわゆる『家臣街』だったわけですね。

 さて、一通りペトロポリスを観光したところで、いよいよ目的のお宅へごー。
 ペトロポリスの市街地を抜け、アララス(araras<なぜかRなのにラ行らしい)という地区へ。このあたりは、いわゆる高級別荘地です。日本で言えば軽井沢の別荘地とかでしょうか。
 こちらの高級別荘地は、基本的に区画単位で隔離されていて、入るにはその地区に住む人、またはその人の紹介が必要なんです。まあ物理的に進入しようと思えば不可能とは言いませんが(山越えたり)、少なくとも車で入ることが出来るルートは、その隔離された地区の入り口であるゲートをくぐるしかありません。
 で、目的の方のとこは、別荘ではなく本宅(隠居のご身分ですから)なのですが、これがまた遠い。アララスのほぼ一番奥……。
 というわけでようやく到着。
 ……………………
 でかっ!!
 父が『ペトロポリスのホワイトハウス』と言ってたのですが、壁を塗りなおしたらしく、どちらかというとピンク色でした。
 まあそれは置いておいても……なんですか、この広さは。
 さらに到着するとでっかい犬が二匹お出迎え……この犬、5歳児くらいならまたがれるよ……。
家の庭から撮った写真。手前に見えるのはもちろんプール。まあ、こちらの高級別荘はプールを持ってるのは普通なんですが。
家の玄関。このワンちゃんもでっかかったです。床は全て大理石。っていうか家全体の内装がほぼ全て大理石。しかもイタリアから直輸入。家具も全てマホガニー材で作られた高級品でした(汗)
エントランス。柵があるのは、犬が二階に上がらないようにするためです。当然全部大理石。
リビング(?)から庭を見た図。全て御影石。お手洗いの中も、でした。ちなみに部屋数は、日本風の言い方をするなら5LD……かな。ただしダイニング以外に食堂あり。さらに二階に部屋が4つあって、その全てに軽く15畳はあるバストイレがある、いわゆるスイート仕様。さらに書斎にサウナに、犬の部屋(6畳はあった)、洗濯ルーム、プールで遊んだ時用のレストルーム(シャワー付)……そしてメイドさんと庭師の夫婦が住む離れ(これも2LDKらしい)があるという……。
 とにかく凄かったです。好感が持てたのは、とにかく間取りが広く作られてて、全体的に広く感じます。調度品は決して少なくはないんですが、広々としてて、気持ちが良かったです。
 あと、庭も凄くていろんな花や果物もあるという凄さ。全体の広さは何平米だったっけなぁ……確か一万平方メートルだったよーな。
 で、ここでお昼ご飯をご馳走に。美味しかった~♪
 ちなみにびっくりなことに、この方、この家を売って日本に引っ越すとのこと。
 なぜ!? といいたくなりますが……デザート食べながらその理由を色々と。
 あ、ちなみにこの方、生粋のブラジル人ですが、ポルトガル語以外にフランス語、英語、日本語も堪能に使う方で、奥さんも日本人。というわけで会話は全部日本語でした。日本にも非常に造詣が深く、多分(発音は外国人っぽいイントネーションになってますが)日本語の知識は私たちと同じかそれ以上だったかもです。
 まあ理由については分からなくはないなあ、とは思える理由でしたが……。
 にしても面白い方でした。
 さて、お昼ご飯終わってくつろいだ後、お屋敷を辞去して、今度はテレゾポリスへ。
 テレゾポリスは『テレザ王妃の街』であって、ペトロポリスとは当然道が繋がっているんです。が、これがまた結構長い。
 ただ、その道からみえる景色は中々に絶景でした。
 ブラジル南東部の地形を簡単に説明すると、ブラジルのこのあたりはいわゆるブラジル高原と呼ばれる広大な台地の端っこなんです。ここで山道を登りきると、あとはず~っと軽く数千キロ以上にわたる高原が続くわけです。その端っこが、いわゆる山脈みたいになってるわけで、ペトロポリスもテレゾポリスもその山の中にあるわけですね。
 で、ペトロとテレゾを繋ぐ道は、海とは逆の、ブラジル高原側を横手に見る形であるのです。
 もう遥か彼方までず~~~~~っと稜線が続く光景は、ブラジルの広さを実感させてくれました。
 なおこの道、テレゾポリスの近くの道は『あじさい街道』と呼ばれる道になります。何のことはなく、道の両側にあじさいがず~っとあるのですが……残念ながら、季節的にはやや早く、あじさいはぽつぽつと咲いているだけでした。
 まあそんなこんなでテレゾポリスに到着……したのですが。
 テレゾポリスは、リオデジャネイロを除くと私がリオに住んでいた間、一番来た街です。というのも、ここに別荘を持っていたんです。なので毎週末(リオ日学は土日休)テレゾに泊りがけで遊びに来てたのです……が。
 さすがに街の中心街はそれほど行かなかったですからね……タベルナアルピーナというレストランに良く来た位で。う~ん。こんな街だったっけ、という気も。
 まあ、月曜日だったのも悪かったんですが。ブラジルって、月曜日は基本的にお店が休みなんですよ。
 本当は、上記のタベルナアルピーナで食事……とも考えてたのですが、車が混んでいる上、止めにくいこともあって止め。とりあえず、かつて別荘があった地区に行ってみることに。
 ここはコマリと呼ばれる地区で、アララス同様ある程度以上は部外者は入れないのですが……ここで口からでまかせというか、現在ここに父の友人が別荘を持ってるらしく、そこを訪問するということで無理矢理入っちゃいました(マテ)
 まあ別に犯罪やるわけじゃないし。
 ちなみにここ、写真撮り忘れたのですが(迂闊すぎ)ブラジルのナショナルチーム、つまりセレソンブラジルの合宿所があるんです。もちろんそこには入れませんが、かつて一度練習してるのを遠目に見たことはあります。
 さて、とりあえずかつての別荘を探索してうろちょろ……な~んとなくしか覚えていなかったのですが、無事発見しましたよ。ちょっと迷いましたけど。
懐かしの別荘。ちなみに広さは3LDで、別にそれほど『広い』というものではありません。ただ、暖炉があったんですよん。暖炉を囲んでの団欒ってのはいいモンでした。ちなみにこの家もプールはありました。あと、後にサウナを地下(というか半地下)に設置したりもしました。今もあると思います。なお、門構えは当時なかったはずです。

 で、結局夕食はリオに戻ってからにしよう、という話になって、帰路に。
 ホントは、テレゾポリスの入り口で、あの『神の指』が思いっきりで~んと見えるのですが……残念ながら雲の中でした。しくしく。凄く残念。
 というわけで一路リオへ……と、リオに入るまでは順調だったんですが、最後の最後で、父が欠片も予想しなかった大渋滞に巻き込まれました。こんな場所渋滞するはずない、という道だったらしいのですが……。
 結局、テレゾからリオまでが1時間、そこから家までさらに1時間かかりました(汗)
 で、結局夕食は……蕎麦(笑)
 父が先日帰国した際に買って帰った蕎麦を3人で食してました。いや、でも美味しかったですね。疲れていたのでちょうど良かったです(笑)

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